CFP試験を独学攻略!科目受験計画と過去問のマスターが合格への鍵

CFP資格試験徹底攻略キャリア&スキル

お金のスペシャリストを目指すなら誰でも聞いたことがある『FP(ファイナンシャルプランナー)』。

FPは誰の人生においても重要なお金の知識を問う試験となるため、他の資格試験と比較しても非常に勉強しがいがある試験となります。また本資格を活かしてスペシャリストとして生きる道もあると同時に他の資格とのダブルライセンスとしても有用性が高い資格です。

本記事ではFPの最高峰に位置するCFP資格について紹介します。

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CFP資格審査試験について

ファイナンシャル・プランニング技能検定、通称FP検定は「顧客の資産に応じた貯蓄・投資等のプランの立案・相談に必要な技能の程度」を図るお金全般に関する知識・実務能力を問う試験です。

その中でCFPはFPの最高峰に位置し、「高度な知識と技能、十分な経験と倫理観を身につけているFP技能者」と認められます(CFP有資格者はAFP有資格者のわずか7分の1です)。

ファイナンシャル・プランナーとダブルライセンスで社会保険労務士を取得される方が多く、またこの組み合わせは個人・企業のお金のプロフェッショナルとして活躍の場が大きいのですが、試験範囲自体の重複はかなり小さいです(「ライフプランニングと資金計画」の一部、かつFPで問われるレベルは社会保険労務士試験と比較して浅い)。
それでもこのダブルライセンスは狙い目ですのでぜひ今後のステップとして検討してみてください。
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所感(勉強時間など)

勉強時間:約480時間
勉強費用:約24,000円 (過去問題集6科目分)
受験理由:AFP取得後、CFPまでレベルアップすることで自身のコンサルティングの幅が広がると思った。
受験感想:実務であれば2級FPやAFPレベルで十分であるが、権威性や、CFPのコミュニティの観点でCFPを取得するメリットを大きく感じた。試験自体は科目合格制であるため、受験計画が肝と感じた。
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試験概要(試験日程、合格率など)

試験名称CFP資格審査試験
試験方式会場受験(6月、11月)
受験料1科目5,500円(税込)※2科目以上同時受験の場合、1科目ごとに4,400円加算
合格率1科目約30%※全科目同時合格者は10%弱
時間1科目120分
出題方式1科目50問(選択式)、正答率約60%

本試験最大のポイントは「科目合格制」となっていることです。

そのため受験計画の立て方も試験突破の大きなカギを握ります(受験計画については後述します)。

また事前に合格ラインは決まっておらず、結果発表時に結果と合わせて合格ラインが発表されます。

おおむね正答率60%、50問中30問±3問正解が合格ラインとなることが多いです。
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受験資格

CFP資格審査試験には、受験資格として下記いずれかを満たしている必要があります。

  1. AFP認定者であること
  2. 大学院で所定の課程の単位を取得していること

ほとんどの方の場合、1のAFP認定者を受験資格にすると思います。

もし、CFPを目指しているものの受験資格を満たしていないという方は、受験資格を満たすための2級FP/AFP取得について以下の記事にまとめていますのでご参照ください。

2級FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定を独学合格!!
お金のスペシャリストを目指すなら誰でも聞いたことがある資格試験『FP検定』。TOEICや日商簿記検定と同レベルで日本有数の有名資格試験ではないでしょうか。FPは誰の人生においても重要なお金の知識を問う試験となるため、他の資格試験と比較しても非常に勉強しがいがある試験となります。また本資格を活かしてスペシャリストとして生きる道もあると同時に他の資格とのダブルライセンスとしても有用性が高い資格です。本投稿ではFP検定において目指すべき2級ファイナンシャル・プランニング技能検定について紹介します。
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試験範囲

CFP資格審査試験の試験範囲は以下となります。

本サイトにて各科目の攻略概要を以下にまとめていますので、合わせてお読みください。

名称は少し異なりますが、2級FP試験と同じ試験科目となり、また試験範囲も同じです。

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【重要】CFPの科目受験計画

CFP資格審査試験では、受験計画が最重要ポイントになります。

3科目×2回受験のオススメ

CFP資格審査試験の大きな特徴として、「科目合格制」となっていることが挙げられます(かつ、科目合格には有効期限がありません)。

つまり、6科目×1回で受験・合格するのはもちろん、3科目×2回、2科目×3回、1科目×6回などご自身のレベルおよびスケジュールに合わせた柔軟な受験計画が組めるということです。

個人的には、オススメは『3科目×2回』です。

理由のひとつは、6科目を半年で学習しきることが難しいためです(学習期間が半年を超えるのであれば、1科目でも別の回に回したほうが負荷が減るため得策です)。

もうひとつは、2科目×3回、1科目×6回の受験計画は、それぞれ最短でも1年半、3年要する、長すぎる計画であるためです(弁護士や公認会計士など最初から複数年を要する資格試験でなければ集中力を維持するのが難しい)。

とはいえ、最終的にはあくまでご自身の生活やスケジュールに合わせるのが一番です。

受験科目組み合わせのオススメ

次に重要になるのが、1度に受験する科目の組み合わせです(ここでは『3科目×2回』受験を想定します)。

組み合わせを決める際に考慮したいのは以下の3つの項目です。

  1. 科目別試験日程
  2. 科目別難易度
  3. 科目間関連性

結論からいうと、私自身は以下の組み合わせで受験し、バランスがとれていたと感じています。よければご参考になさってください。

1回目:ライフプランニング・リタイアメントプランニング、リスクと保険、金融資産運用設計
2回目:タックスプランニング、不動産運用設計、相続・事業承継設計

科目別試験日程

CFP資格審査試験では、毎回以下のスケジュールで試験が実施されます。

さらに、試験1日目と2日目の間は1週間空くため、このスケジュールをうまく利用し、1日目の科目から1~2科目、2日目の科目から1~2科目選択するとよいです。

試験時間試験1日目試験2日目
09:30~11:30金融資産運用設計リスクと保険
12:30~14:30不動産運用設計タックスプランニング
15:30~17:30ライフプランニング・リタイアメントプランニング相続・事業承継設計

科目別難易度

2回の受験科目の難易度が偏りすぎないようにした方がベターです。

科目別難易度は、公式で発表されているわけではないため主観が入りますが、他のCFP合格者の感覚でも概ね以下の傾向があります。

↑難
金融資産運用設計
不動産運用設計
相続・事業承継設計
ライフプランニング・リタイアメントプランニング
リスクと保険
タックスプランニング
↓易
「金融」と「不動産」は、その業界で働いている方でなければ馴染みが薄いこと、特に「金融」は最新トレンドも問題に入ってくるため難易度が高いのだと推測します。
 
一方、「タックスプランニング」は、性質上問題の難易度を上げようがないのかもしれませんが2級FPと同難易度程度に感じました。

科目別関連性

科目別の関連性が高い科目を同じ受験回で勉強するのが効率的です。

実際にはいずれの科目間にも関連はあるのですが、特に以下の科目間は関連が高いです(例外で、タックスプランニングは全科目と高い関連があります)。

  • ライフプランニング・リタイアメントプランニング」と「リスクと保険
  • 相続・事業承継設計」と「不動産運用設計
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勉強方法(テキスト、問題集、過去問)

合格に必要な勉強時間:480時間程度(1科目あたり80時間程度)

CFP資格審査試験は、1科目あたり必要な勉強時間は100時間以内ですが、6科目あるため合計の勉強時間が500時間程度必要です。

1科目あたりの学習方法は以下です。

  1. 2級FPテキストを復習する (5時間)
  2. 過去問題集1周目を解く(30時間)
  3. 過去問題集2周目を解く (30時間)
  4. 過去問題集3周目を解く (15時間)

※上記は1科目の学習計画ですが、複数科目の学習をする際は、同時並行学習ではなく、1科目を問題集1周単位くらいでまとめて学習した方が効果的です。

重要なポイントは、CFP資格審査試験では過去問題集をいかにマスターするかが最重要です。

一方、テキストは存在はするものの、2級FPテキストの内容が理解できていれば十分です。
FP試験の性質上、テキストの内容は各級で大きく変わらず、問題のレベルだけが変わるためです。
テキスト無しでは不安な方は、テキストを購入されてもよいと思いますが、その時間で過去問題集を1周多く解いた方が効果的です。

精選過去問題集

過去問題集は、圧倒的に下記の『精選過去問題集』がオススメ、ポイントは以下です。

  • 各科目、過去5年分(10回分)から250~300問に精選
  • テーマごとに問題を配列
  • 法改正に関わる問題は現法令に準拠
  • 難易度や出題頻度を明記

いずれも、単なる過去問題集では物足りない点をカバーしてくれており、大変ありがたい問題集です。

それぞれの問題集は以下となります。1冊1冊が決して安くないのですが、上記を踏まえるとそれに見合うだけの価格です。

精選過去問題集の使い方

CFP資格審査試験は、1問1問の難易度は高いですが、他FP試験同様、問題の使い回し、過去類似の問題が多いです(毎回問われていることがCFPにとって重要な観点ということだと思います)。

とにかく過去問を確実に解けることになることが合格への一番の近道です。

そのため、過去問題集は3周しましょう。

1周目は、少し考えて答えがでてこないようであれば、すぐに解答を見て、解答および解答プロセスを覚えることに専念しましょう(この時点での正答率は全く意識する必要はありません。おそらく半分も解けない方がほとんどです)。

2周目が本番です。他の資格試験の問題集の1周目と同様、ご自身の力で解き、間違えた、または少しでも解答プロセスが怪しい問題にチェックしておきましょう。

3周目は、2周目にチェックした問題が対象です。この時点で、本番でも捨てるであろう出題率が低い問題や難易度が高すぎる問題を除いて、確実に解けるようにしましょう。

ここまでやれば、どんな問題がでても60%前後の正解率が見込めます。

運悪く正解率60%を切った場合でも、結果、合格ラインを超えることは十分あり得るので、合格発表まであきらめないでください。

このステップで試験勉強はバッチリです!

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受験時の注意点

受験時には以下の点をご注意ください。

試験では計算があるため電卓必須!忘れた場合電卓の貸し出しは行っていないので要注意です。
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CFP資格の付与

CFP資格審査試験に6科目合格後、すぐにCFP資格が付与されるわけではありません。

CFP資格付与には、「CFPエントリー研修」および「通算実務経験3年」が必要となります。

しかしこれまでのような筆記試験ではないので安心してください。

研修及び実務経験を積み、CFPとしての力をつけてCFPの世界に飛び立ちましょう。

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まとめ

本記事で紹介した通り、CFP資格審査試験は、難関資格・難問ぞろいの試験ですが、過去問をマスターすれば確実に合格に辿り着ける試験です。

CFPになると、AFPとは見える景色も異なり、さらに高いキャリアステップアップを目指すことができます。

ぜひCFP資格審査試験に挑戦してみましょう!

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