お金のスペシャリストを目指すなら誰でも聞いたことがある資格試験『FP検定』。TOEICや日商簿記検定と同レベルで日本有数の有名資格試験ではないでしょうか。
FPは誰の人生においても重要なお金の知識を問う試験となるため、他の資格試験と比較しても非常に勉強しがいがある試験となります。また本資格を活かしてスペシャリストとして生きる道もあると同時に他の資格とのダブルライセンスとしても有用性が高い資格です。
本記事ではFP検定において目指すべき2級ファイナンシャル・プランニング技能検定について紹介します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能検定について
ファイナンシャル・プランニング技能検定、通称FP検定は「顧客の資産に応じた貯蓄・投資等のプランの立案・相談に必要な技能の程度」を図るお金全般に関する知識・実務能力を問う試験です。
FP検定は誰しも興味が強い生活に関わる「お金」について体系的に学ぶことができる資格として非常に勉強・資格取得有効性の高い資格です。
それでもこのダブルライセンスは狙い目ですのでぜひ今後のステップとして検討してみてください。
本記事では、一般的にお金を学びたい方が目指すべき2級ファイナンシャル・プランニング技能検定について紹介します。
受験時の所感(勉強時間など)
勉強費用:約12,660円 (受験料+テキスト1冊+過去問題集1冊)
受験理由:もともとお金に対する興味が薄かったが、自身の病気による突発的な入院や住宅購入など大きな出費を伴うタイミングがあり、「お金」について一通り学びたいと考えた。
受験感想:人生における「お金」について広く学ぶことができ、日本国民の必須資格試験とすべきと感じたくらい勉強・受験した意義を感じた。さらに本受験をきっかけとして投資を開始、社会保険労務士というよりお金を深く学ぶきっかけとなる試験となった。
試験概要(試験日程、合格率など)
試験名称 | 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 |
試験方式 | 会場受験(5月、9月、1月) |
受験料 | 8,700円(非課税) |
合格率 | 約50% |
時間 | 学科試験120分、実技試験90分 |
出題方式 | 学科試験60問(選択式)、正答率60% 実技試験40問(記述式)、正答率60% |
本試験のポイントは、学科試験と実技試験が午前と午後に分かれて実施している長丁場の試験です。学科試験のみの合格、実技試験のみの合格もありますが難易度を鑑みると一発で総合合格を目指しましょう。
また実技試験は試験勉強を超えてファイナンシャル・プランニングのスキルが身に付くため勉強も面白いところです。「実技試験」の名に惑わされ試験自体を敬遠するのは勿体ないです。
さらに、120分+90分の超長丁場の試験と思われがちですが、試験を通常のスピードで解いていればどちらも30分程度余裕が生まれます。途中退室も可能ですので保険として十分な時間が確保されていると考えるとよいかと思います。
「FP協会」と「きんざい」どちらで受験?
FP検定の受験をしようとした際に皆さんが当たる壁です。FP検定ではなぜか試験実施母体が「FP協会」と「きんざい」の2つ存在します。
「どちらで受けるべきか」、「試験難易度は異なるのか」、「合格の価値に違いがあるのか」様々な疑問がわくのですが、結論としてはどちらでもよいです。
念のため下記の同じ点、異なる点を理解しご自身がしっくりくる方を選択いただければと思います。
同じ点
- 合格すれば、どちらも「FP技能士」として名乗れ価値は同じ
- 上位資格(FP1級など)の受験要件は同じ
異なる点
- 実技試験の問題が異なる(学科試験の問題は同じ)
試験範囲
2級ファイナンシャル・プランニング技能検定の試験範囲は以下となります。
試験範囲の通り、日本のお金に関することが一通り学ぶことができる資格試験となっています。
数字や数式を多数覚える必要がありますが、試験そのものを超えて実際の自分のファイナンシャル・プランニングに役立つものばかりなので苦にならないと思います。
勉強方法(テキスト、問題集、過去問)
2級ファイナンシャル・プランニング技能検定は、テキスト1冊、および過去問題集1冊をやりこめば十分合格することができます。
公式のテキストや問題集は存在しませんが、お金に関する各分野の制度を問う試験の性質上、どのテキストも内容は大きく変わりません。ぱっと見て読み進めやすいと感じるものを購入されると良いと思います。
あえていえば、内容が少し薄いと感じるテキストがベターです。
試験の性質上、テキストがビジーにならざるを得ませんが、試験に出題される箇所は限られているため、必要以上の情報量をインプットしないで済むためです。
2級ファイナンシャル・プランニング技能検定の基本的な進め方は以下となります。テキストは教科書に近いやや堅い内容のものとなるため、理解しづらい点があってもあまり気にせず最後まで読み進めて早めに問題集に移行しましょう。
- 公式テキストを一周する (20時間)
- 過去問題集を二周解く (60時間)
テキスト
本試験においては前述の通り、テキスト間の差はないためご自身の好みで選ばれるとよいと思います。
参考まで私が使用したテキストは「FPの学校 2級・AFP きほんテキスト【42日で完成&オールカラー】」です。
- テキストが42日目まで試験範囲を日割しているため、ペース配分しやすい
- 図表が多様されており視覚的に見やすい
テキストでは、試験には出題されない詳細な制度説明や数字まで記述されているため公式テキストの一周目ですべてを覚えようとすると挫折します。
最大20時間程度でさっと仕組みを理解する感覚で読み進めてください。あくまで本試験は過去問主体です。
過去問題集
過去問題集についてもテキスト同様、解説を読んでご自身の好みで選ばれるとよいと思います。
私はテキストと同じシリーズの「FPの学校 2級・AFP これだけ!問題集【オリジナル予想模擬試験つき】」にしました。
過去問題集は計3回分の過去問で構成されています。慎重な方は3回分で大丈夫なの?と不安になられる方もいるかもしれませんが結論としては問題ありません。
FP検定は級数に関わらず使い回し、過去類似の問題が多くひねった問題は少ないため、直近3回の過去問を複数回解いて出題頻度の高い問題を苦手意識なく確実に解けるようになりましょう。
この2ステップで試験勉強はバッチリです!
受験時の注意点
受験時には以下の点をご注意ください。
AFPを目指すべきか
FPは非常に入り組んだ資格構成になっており、今回紹介する『2級FP技能士』と『AFP』は同レベル、いわゆるFPとしてイメージが強い『CFP』、『AFP』とは別物になります。
『1級FP技能士』や『2級FP技能士』は国家資格、『CFP』、『AFP』は民間資格ですが、『2級FP技能士』と『AFP』は同レベルとみなされており、2級合格後、認定研修を受講すれば『AFP』として登録できます(年会費がかかります)。
まとめ
本記事で紹介した通り、2級ファイナンシャル・プランニング技能検定は勉強法が確立しており、真面目に勉強すれば十分合格できる試験です。
ここで学んだことはビジネスとしてのキャリアステップアップはもちろんご自身のファイナンシャル・プランニングに大きく役立てることができます。ぜひ2級ファイナンシャル・プランニング技能検定に挑戦してみましょう!
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