中小企業診断士2次試験の徹底攻略【絶対の正解が無い試験への対策】

診断士-診断士2次試験徹底攻略中小企業診断士

中小企業診断士1次試験を合格し、いざ2次試験の勉強を開始!

しかしいざ2次試験の勉強に着手しようとしても、どこから手をつければよいのか困っている方も多いのではないでしょうか?

今回は、診断士試験最大の難関といわれる診断士2次試験について、概要や攻略法について紹介します。

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診断士2次試験について

診断士2次試験概要

中小企業診断士試験は、1次試験と2次試験から構成されます。

1次試験合格者に対して2次試験が実施、この2次試験はさらに「筆記試験」と「口述試験」から構成され、筆記試験の合格者に対して口述試験が実施されます。

診断士2次試験スケジュール

各試験の合格率はおおむね以下の基準となっているため、診断士2次試験の最大の山場は2次試験、特に「筆記試験」にあるといえます。

1次試験全受験者の20%程度
2次試験(筆記)1次試験合格者の20%程度(全受験者の4%程度
2次試験(後述)2次試験(筆記)合格者の99.9%程度

なぜ診断士2次試験は難しいと言われるのか

中小企業診断士2次試験は、合格された方、残念ながら不合格となった方、これから受験される方全員が口をそろえて『難しい』と言います。

最大の理由は、『唯一絶対の正解がない』ことです。中小企業診断士2次試験には明確な公式解答解答基準が存在しません。

しかし、診断士2次試験が『中小企業の経営課題に対応するための診断助言』を問う試験であることを鑑みると、『唯一絶対の正解がない』のは当然のことです。
実務において、中小企業に限らず経営課題の診断、およびそれに対応するための助言にはただ一つの正解はないためです。
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診断士2次試験【筆記試験】について

前述の通り、診断士2次試験の最大の山場は2次試験、特に「筆記試験」です。

唯一絶対の正解がない』ことが最大の山場たる最大の理由ですが、おさえるべきポイントを理解して取り組むことで、必ず合格ラインを超えることができます。

そのおさえるべきポイントは以下の4つです。

  • 2次試験解答の基本となる書き方ポイント9
  • 2次試験解答に必要な2つの観点
  • 中小企業戦略たる3フレームワーク
  • 4事例ごとの個別フレームワーク

9 × 2 × 3 × 4 …、おさえるべきポイントが多く見えてしまいますが、2次試験筆記試験の合格必要十分条件ともいえますので、ぜひおさえましょう。

以下、上記の4つのポイントについて詳しく紹介します。

各ポイントについて個別の記事をまとめていますので、こちらも合わせてご参照ください。

2次試験解答の基本となる書き方ポイント9選

大前提として、診断士2次試験の解答における最重要ポイント

2次試験の解答=「診断報告書」、採点者=「クライアント」

という点です。

以下に紹介する9つの書き方ポイントは、上記の最重要ポイントをおさえていれば自ずとカバーできるポイントばかりです。

  • 初級編(基本的な文章の書き方)
    1. 回答欄の使い方
    2. 文字数は回答欄の9~10割を目安
    3. である調に統一する
    4. 読みやすい字を書く
  • 中級編(デキるビジネスパーソンの常識)
    1. 端的にまとめる
    2. 問われていることに答える
    3. 事例文で使われているワードを用いて解答する
    4. 全体の解答方針に一貫性持たせる
  • 上級編(合格ラインを超えるためのカギとなる書き方)
    1. 『適切なフレームワークを適用して、与件ベースの回答』で書く

これらの9つの書き方ポイントについては下記に詳しくまとめていますので、合わせてお読みください。

2次試験解答に必要な2つの観点

私が考える、中小企業診断士2次試験で問われている観点は大きく以下の2つです(上記の、書き方ポイントの最後の項目です)。

  1. コンサルティング知識(フレームワーク)が適切に使えているか
  2. 顧客視点(与件ベース)のコンサルティングができているか
つまり、
『適切なフレームワークを適用して、与件ベースの回答』ができているか。

これらの2つの観点については下記に詳しくまとめていますので、合わせてお読みください。

中小企業戦略たる3フレームワーク

中小企業戦略の方向性を定義する3つの最重要なフレームワークが以下です。

  1. SWOT分析
  2. アンゾフの製品・市場マトリックス
  3. ポーターの基本戦略

これらの3つは、2次試験全科目で意識しておくべきフレームワークとなります。

これらの3フレームワークについては下記に詳しくまとめていますので、合わせてお読みください。

4事例ごとの個別フレームワーク

上記では、全科目に共通するフレームワークを紹介しましたが、筆記試験の4事例では、事例ごとに活用すべきフレームワークが異なります。

具体的には、以下の各事例の出題テーマを意識したフレームワークが重要となります。

  1. 事例Ⅰ:「組織・人事を中心とした経営の戦略および管理に関する事例」
  2. 事例Ⅱ:「マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例」
  3. 事例Ⅲ:「生産・技術を中心とした経営の戦略および管理に関する事例」
  4. 事例Ⅳ:「財務・会計を中心とした経営の戦略および管理に関する事例」
つまり、事例Ⅰであれば、「組織・人事」を意識したフレームワークの観点で回答しなければいけないということです。
一見当たり前のように見えますが、実際に事例に着手するとこの観点が漏れがちですので、必ず意識しましょう。

これらの4事例ごとの個別フレームワークについては下記に詳しくまとめていますので、合わせてお読みください。

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診断士2次試験【口述試験】について

診断士2次試験「筆記試験」の合格者向けに、最後の試験となる「口述試験」が実施されます。

口述試験は合格率が99%以上、決して落とすための試験ではないのですがいざ「筆記試験」を合格した状態で「口述試験」に臨む際はプレッシャーがあるでしょう。

下記に、口述試験の内容や対策について詳しくまとめていますので、合わせてお読みください。

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まとめ

今回は、診断士試験最大の難関といわれる診断士2次試験について、概要や攻略法について紹介しました。

難関ではあることに変わりはないですが、おさえるべきポイントをおさえていれば絶対に合格できる試験です。

本記事が、微力ながら皆さんの力となり診断士2次試験を無事突破、中小企業診断士として多方面に活躍されることを祈ります!

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