TOEIC Part5は、TOEIC 7パート全200問のうち30問。
リーディングパートの中でも最も短期で学習成果が出やすいパートとなります。
理由は、他のパートと比較して、早く正確に解くテクニックがものをいうためです。
Part5について正しく理解・攻略し、スコアアップに繋げましょう!
Part5 出題形式
出題タイプ | 短文穴埋め問題 |
出題数 | 30問 |
時間 | 約13分 (1問当たり約25秒) |
内容 | 一か所が空欄となっている短文を読み、空欄に入る最も適切な語句を1つ選択する |
TOEIC Part5は、文法能力や語彙力を問われているパートですが、加えて判断能力が問われるパートです。
TOEIC900を目指す方は、30問中25~27問正解すればOK(語彙問題は不正解でもよいが文法問題は必ず正解する)と考えるとよいと思います。
Part5 攻略の対策とコツ
前提:Part5の時間配分は13分を厳守
前提として、Part5の持ち時間は13分以内と決めましょう。
これはPart5の攻略、というよりリーディングパートスコア最大化の基本です。
リスニングパートと異なり自分のペースで解いていけるため、つい腰を据えて取り組みべきですが、絶対にTOEIC本番でやってはいけないNG事項です。
13分以上かけてもPart5の正解数はほぼ変わりません。
むしろ時間があれば解けたはずのPart6、Part7の持ち時間が失われるためリーディングパートのスコアを下げることになります。
リーディングパートの時間管理については下記の記事をご参照ください。

以降、Part5の持ち時間13分の前提で、とるべき攻略法を紹介します。
5~10秒以内で解ける問題を確実におさえて正解する
前述にて、Part5の30問を解く持ち時間は13分、1問あたり25秒と説明しました。
重要なポイントですが、この25秒はあくまで平均時間です。実際25秒で解く問題はありません。
30問を13分で解くには、5~10秒で解くべき問題と30秒かけて解くべき問題を判断し、かける時間の強弱をつけることが重要です。
問題文と選択肢4つを読んでいたら絶対に間に合わない…
と思われるかもしれません。
では実際、どういった問題が5~10秒で解けて、どうやって5~10秒で解くのか?を説明します。
必ず選択肢から目を通す
目線移動上、つい上(問題文)から下(選択肢)の順に読んでしまいがちですが、まず目を向けるべきは「選択肢』です。
選択肢を見るだけで5~10秒で解くべき問題かどうか判断できるためです。
選択肢から目を通すことで5~10秒で解ける問題のパターンを紹介します。
品詞問題は5秒で解ける
(A) completed
(B) completely
(C) completion
(D) complete
正解は(C)completionです。いわゆる「品詞問題」と言われる問題です。
特徴として、選択肢が同じ単語の異なる品詞で構成されています。
例えば本問の場合、前後が前「the(冠詞)」と後「of(前置詞)」のため、間に入りうるのは「名詞」のみです。
このような問題を5秒で解く方は下記の赤字部分だけで判断しています。
(A)
(B)
(C)
(D)
少なくとも上記の例で解答するのに全問読む必要がないことがわかっていただけたのではないでしょうか。
代名詞問題は5秒で解ける
(A) he
(B) him
(C) his
(D) himself
正解は(C)hisです。いわゆる「代名詞問題」と言われる問題です。
特徴として、選択肢が同じ単語の異なる格で構成されています。
例えば本問の場合、前後が前「announce(動詞)」と後「(revised financial) report(名詞句)」のため、間に入りうるのは「所有格」のみです。(空欄後は、revised, financialまででは判断できないため reportまで読み名詞句と判断する必要があります。)
このような問題を5秒で解く方は下記の赤字部分だけで判断しています。
(A) he
(B)
(C)
(D)
Part5の問題を解き続けていれば「名詞句」…「所有格」…など意識せずとも理解できるようになります。文法の勉強を頑張るより、問題に多く触れることを意識してください。
前置詞/接続詞問題は10秒で解ける
(A) as if
(B) given that
(C) because of
(D) even though
正解は(C)because ofです。いわゆる「前置詞/接続詞問題」と言われる問題です。
特徴として、選択肢が前置詞と接続詞で構成されています。
空欄の後ろが「節(主語+動詞を含む)」なら接続詞、「名詞句」なら前置詞しか入りえません。
例えば本問の場合、後が「the deadline(名詞句)」のため、前に入りうるのは「前置詞」のみです。
このような問題を10秒で解く方は下記の赤字部分のように判断しています。
(A) as if
(B) given that
(C) because of (前置詞)
(D) even though
「前置詞/接続詞問題」では出題パターンが限られます。主な出題パターンは以下です。
前置詞 | 接続詞 | |
…の時 | at, during | when, while, as |
…であるため | because of, due to | because, since, as |
…にもかかわらず | despite, in spite of | although, even though |
語彙問題はわからなかったらすぐ捨てる
語彙問題は、選択肢の「語彙」を把握したうえで、全文読んで最適な意味となる選択肢を選ぶという解答に時間を要する問題です。このパターンも全体の4分の1~3分の1程度出題されます。
特にPart5の後半になるほど難易度の高い「語彙」が選択肢として並びます。
前述の通りリーディングパートではPart6、7に時間を十分に残すのが必勝法です。
それであれば、選択肢を見て語彙がわからない問題は即捨てましょう。語彙がわからない問題は30秒考えても絶対にわかりません。
捨てるのも作戦の一つです。問題の捨て方については以下の記事をご参照ください。

Part5 勉強法と注意点
Part5は、TOEICリーディングパートの中でも一番学習の成果がでやすいパートです。
やるべきことを正しく理解し、毎日少しずつでも問題に触れるようにしましょう。
5~10秒で解ける問題のパターンを覚える
前述のように、Part5では5~10秒で解ける問題が3分の1程度存在します。
学習では真っ先にこのような問題のパターンを覚えましょう。
問題パターンはまずは「TOEICテスト 直前の技術」のようなテクニック本で覚えていくと効率的です。
Part5専用の単語学習は上級者以外不要
Part5専用の単語学習をするのは、TOEIC上級者(900点以上目安)以外は不要です。
まだ900点に届いていない方は他の学習を優先したほうが圧倒的に効率が良いです。
前述にて説明した文法問題を確実に正解できれば、Part5で9割正解することは十分可能です。
くれぐれもTOEIC Part5の単語学習の深追いは注意しましょう。
せっかく覚えた単語も、よほど身についていないと時間のないTOEIC本番で生きる機会は少ないです。
まとめ
本編にて説明の通り、Part5は、TOEICリーディングパートの中でも一番取り組みやすく結果につながりやすいパートです。
Part5用の出題パターンを把握し、集中して学習すればすぐに正答率9割に到達できます。
ぜひPart5を攻略し、TOEICのスコアアップに繋げましょう!
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