TOEIC Part6は、TOEIC 7パート全200問のうち16問。
リーディングパートのPart5(短文穴埋め)およびPart7(長文読解)と比較すると、問題数の少なさもあり対策が弱くなりがちな傾向がある方が多いです。
しかし、リーディングスコア高得点のためにはしっかりと対策する必要があります。
Part6について正しく理解・攻略し、スコアアップに繋げましょう!
Part6 出題形式
出題タイプ | 長文穴埋め問題 |
出題数 | 16問 |
時間 | 約8分 (1問当たり約30秒) |
内容 | 四か所が空欄となっている長文を読み、各空欄に入る最も適切な語句または文章を1つ選択する |
TOEIC Part6は、前述の通りPart5(短文穴埋め)およびPart7(長文読解)両方の性質を併せ持つパートです。
基本的にはPart5とPart7の対策を強化することでPart6を解く力もついてきますが、Part6特有の解き方もあるためしっかりと対策しましょう。
TOEIC900を目指す方は、16問中13~14問正解を目指しましょう。
Part6 攻略の基本
前提:Part6の時間配分は8分を厳守
前提として、Part6の持ち時間は8分以内と決めましょう。
これはPart6の攻略、というよりリーディングパートスコア最大化の基本です。
時間制限があるから難しいのです。練習の時から必ず時間を意識しましょう。
(時間制限なく(語彙以外で)100%近い正答ができない場合、残念ながらまだ力不足ですのでリーディング力アップのトレーニングをしましょう)
リーディングパートの時間管理については下記の記事をご参照ください。
以降、Part6の持ち時間8分の前提で、とるべき攻略法を紹介します。
「設問の型把握」→「本文読解」→「設問解答」をパターン化する
Part6は全16問、4文書から構成されます。つまり、8分で解くには、1文書あたり2分のペースで解いていく必要があります。
このペースを厳守するためには、以下の、1文書を解く手順をパターン化することが必須です。
- 選択肢に目を通し、各設問の型を把握する
- 本文を読解しながら、文選択問題以外の設問を解答する
- 本文読解後、文選択問題の設問を解答する
以下、各文書を解く手順において気を付けるべきポイントを説明します。
選択肢に目を通し、各設問の型を把握する
最初にすべきは、「選択肢に目を向け、各設問の型を把握」です。
Part6の設問は、大きく以下の3つの型に分類され、かつ一つの文章にこの3つの型が出題されます。
選択肢にざっと目を通し、それぞれの設問がどの型に当てはまるか把握しましょう。
- 独立解答型…品詞・前置詞・関係詞など文法から解答する問題
- 文脈解答型…接続詞・時制・語彙など文脈から判断する問題
- 文脈解答型(文選択)…空欄に入る文章を文脈から判断する問題
なお、この時点では選択肢をしっかりと読む必要はないです。特に「文脈解答型(文選択)」の選択肢は読まないようにしましょう。
最初に設問の型を把握することで、本文を読む際に強弱をつけて効率よく読むことができます。
本文を読解しながら、文選択問題以外の設問を解答する
設問の型が把握できたら、本文読解に入ります。
Part6の本文読解のルールは以下です。
- 本文を全文読む
- 読みながら文選択問題以外の設問を解く
リーディングパートでも、Part5はいかに全文読まずに解くかがカギですが、Part6やPart7では必ず全文読みましょう。
しかし、全文をまんべんなく読むのではなく、以下の「Part6の設問を解くための読み方」を心がける必要があります。
1.ストーリーではなく文法(時制、順接・逆接など)を意識して読む
Part6では、Part7と異なりストーリーが問われることはありません。
問われるのは「文法的に適切か」です。そのため、固有名詞や修飾語は飛ばして読んでも解答に全く影響しません。
2.独立解答型問題の空欄付近では、前後1~2語の文法を重視して読み、その場で解答する
独立解答型問題はPart5の一部の問題と同じく、前後1~2語を意識するだけですぐに解答できます。
Part5の前後1~2語で解答できる問題の攻略は下記をご参照ください。
3.文脈解答型問題の空欄付近では、前後1文の文法(時制、順接・逆接など)を重視して読み、その場で解答する
文脈解答型問題は大きく時制、接続詞、語彙問題に分類できます。
時制問題と接続詞問題の解法は以下です。
- 時制問題:全文を読む際に過去の話か、未来の話か意識していれば問題なく解答可
- 接続詞問題:前後1文が順接か、逆接か意識していれば問題なく解答可
語彙問題については明確な解法はなく、前後の文脈から読み取ることになります。全文を読む際にテーマをおさえていれば解答にたどり着けるはずです。
本文読解後、文選択問題の設問を解答する
ここまでで「本文に全文目を通し、4問中3問を解答済」の状態、残り1問の文脈解答型(文選択)に着手します。
文脈解答型(文選択)の解答で気を付けるポイントは以下です。
- 選択肢を上から本文に当てはめ、流れに矛盾しなければ以降の選択肢はスキップ
- ただし、代名詞が入っている場合、代名詞が指すものが空欄前にあることを確認
- この時点で一文章に2分かかっている場合捨てる
一番重要なポイントは、「一文章に2分かかっている場合捨てる」です。
文脈解答型(文選択)はTOEIC上級者向けの問題のため、捨てるのも作戦の一つです。
問題の捨て方については以下の記事をご参照ください。
Part6 勉強法と注意点
リーディングパートで問題数が多いPart5とPart7の学習を通して、Part6の力もついてきますが、前述のPart6特有の解き方もに慣れる必要があります。
リーディングパートの学習にPart5とPart7に重きを置くことは正しい戦略ですが、「TOEICテスト 直前の技術」のようなテクニック本でPart6も本番までに慣れておきましょう。
まとめ
Part6は、TOEICリーディングパートの中では対策が薄くなりがちですが、Part5とPart7の強化に加えてPart6特有の解き方をおさえることで容易に攻略できます。
ぜひPart6を攻略し、TOEICのスコアアップに繋げましょう!
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