捨てる問題を決めてTOEICのスコアアップ!正しい捨て問の選び方

TOEIC捨てる問題を決める英語(TOEIC)

本タイトルを見て『えっ?』と思われた方もいるかもしれません。解くべき問題を捨てるのとTOEICスコアを上げるのにどういった相関関係があるのでしょうか。

TOEICにおいては、捨てる問題の最適化がスコア向上につながります。この考え方を正しく学び、ご自身がTOEIC試験に挑む際に活用しください。

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TOEICは情報処理能力が問われる試験

TOEIC試験は、2時間でリスニングとリーディングの200問を解かなければいけない、スピードとの闘いとなる情報処理能力が問われる試験です。

また前提として、TOEIC900に届かない受験生にとっては全問題を解ききるというのは至難の業です。

限られた時間で全体スコアの最大化を行うには、以下の基本ルールや個別ルールに沿って瞬時に捨てる問題を選ぶことがカギとなります。

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問題を捨てる基本ルール

基本ルール① 一瞬で答えを閃かなかったら捨てる

前述の通りTOEICは時間との闘いです。一問あたりにかけられる時間は数十秒と限られています。リスニングパート、リーディングパート共に、一瞬で答えを閃かなかったら思い切って適当にマークして次の問題へ進みましょう。

一生懸命に記憶を張り巡らせて解答をひらめいたとしても、その正答率は限りなく低いものとなります。
また、その1分で本来解けたはずの問題までたどり着かないという残念な未来も待っています。

適当にマークしても25%、4問に1問は正解できるわけですから潔く問題の取捨選択を行いましょう。

基本ルール② 各Partに割り当てた時間をオーバーしたら捨てる

TOEICのリーディングパートは75分で3つのPart、100問を解いていくという形式です。前提として、必ずご自身で各Partに割り当てる時間を決めておきましょう。

基本的に各Partは前半ほど難易度が低く、後半になるにしたがって難化していきます。

TOEICは全Partで何問正解できるかの試験です。Part5やPart6の後半の難問でつまづいているくらいであれば時間勝負のPart7でできるだけ多くの問題に着手するのがベターです。

 

ここまで基本ルールの紹介をしてきましたが、以降に個別ルールを紹介します。リスニングパートの特にPart1、Part2は時間通りに問題に取り組んでいくこととなりますので「捨てる」という観点からは対象外となりますが、その他のPart3~Part7は全て「捨てる」考え方が重要になります。

個別ルール① Part3、Part4は自身のレベルに応じて捨てる量を決める

リスニングパートの中でPart3、Part4は「会話文や説明分を聴き、一つの文章に対して3問ずつ解く」という形式の問題です。

本PartはTOEIC高得点者であっても集中力をキープするのが困難な、リスニングパート最大の難関ですね。

Part3、Part4は、TOEIC上級者であっても一文章につき3問ずつミスなく解いていくのは至難の業です。中途半端に初心者~中級者の方が全問をまともに解こうとすると、本来解ける問題すら捨ててしまうことにもなりかねません。

一文章につき初心者であれば1問、中級者であれば2問ずつに絞って確実に解いていく戦略はかなりオススメです。

1、2問を確実に正解し、残りの問題を塗り絵したとしても25%、1/4の確率で正解できるわけです。

重要なのは瞬時に落とす問題を決めなければいけないことです。これは経験が必要なため、できるだけ多くの問題に触れて問題を捨てるセンスを磨くことが必要です。

ここではいくつか捨てるべき問題の例を紹介します。

  • 問題文や選択肢が長く一度目を通して頭に入ってこない
  • 時系列順と異なる問題構成(通常、小問3つは文章の流れに沿って出題される)
  • 推定や全体を問う問題など、局所的に文章を聴いただけでは解けない

個別ルール② Part5、Part6は選択肢の単語がわからなければ即捨てる

リーディングパートの中でPart5、Part6は「短文・長文の穴埋め」です。本Partは努力すればするほど解ける問題が増える、やりがいのあるPartですね。

Part5、6で捨てるべき問題は、ずばり「選択肢の単語がわからない」問題です。

文法問題であれば選択肢+本文を読むことで正解にたどり着くことができますが、いわゆる単語問題で選択肢の単語がわからない場合、どれだけ本文をんでも正解にたどり着くことはできないので時間の無駄ですので即捨てましょう。

なおこれらの問題はPart5、6の後半に出題される傾向があります。

個別ルール③ Part7は解くのに時間を要する問題を把握して捨てる

リーディングパートの中でPart7は「1つ、あるいは2つ、3つの長文を読んで数問の問題を解く」Partです。順番通り解いていけば最後のPartとなるため、全受験者が疲労困憊の体力・集中力との戦いにもなります。

Part7で最も重要なのは、Part7にかけられる残り時間を確認し、解けそうな大問、小門から見つけ出して解いていくということです。

頭から順に解いていくことに固執するとどこかで躓いたまま起き上がれず時間切れとなってしまうこともありえます。

Part7においても落とす問題は経験に基づく「捨てるセンス」が必要なためまずは多くの問題に触れることが必要ですが、いくつか例を紹介します。

  • 大問:問題文が長く目を通して頭に入ってこない(世界観がわからない等)
  • 大問:字体のせいで問題文が読みづらい
  • 小問:当てはまらないものを答える「Not問題」(回答に時間がかかる)
  • 小問:マルチ・パッセージで複数の文章をまたがないと回答できない(上級者用問題)

2点目は説明が必要ですね。実際あります、やたら読みづらくて頭に入ってこない字体… (シングル・パッセージの後半に出てくる傾向があります)

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まとめ

本記事で紹介したように、TOEICではできるだけ多くの問題に正解すること=捨てる問題を作ることによって劇的にスコアアップが望めます。

しかし、そのためにはできるだけ良い問題に、できるだけ多く触れることで「捨てるセンス」を磨くことが重要です。ぜひ問題演習の際には捨てる問題を意識してみてください。

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