就職・転職において悩む観点の一つ「大企業と中小企業どちらにすべきか?」
今回は様々な観点から、大企業と中小企業どちらの道に進むべきか、その判断のお手伝いをしたいと思います。
様々な観点からみる大企業vs中小企業
大企業と中小企業の比較の観点は様々ありますが、今回は両者の違いが明確である下記3つの観点から比較します。
- 社会的な安定性
- 携わる仕事の大きさ
- 中長期的なキャリア
社会的な安定性
「社会的な安定性」には様々な観点がありますが、今回は『給与水準・福利厚生』および『周囲の社会的評価』の観点から比較します。
結論としては、「社会的な安定性」においては大企業に利があると言えます。
給与水準・福利厚生
大企業の大きなメリットの一つは、給与水準・福利厚生などの金銭面が高水準であることです。
特に、大企業の福利厚生メリットはとても大きく、例えば産休や病気療養などで、会社を休まざるを得ない場合においても、中小企業では考えられないくらい十分な日数の休暇付与や、休暇手当が与えられます。
周囲の社会的評価
大企業の方が、周囲から見た社会的評価も高いことが多いです。
具体的に言うと、ご両親は、自分の子どもがより名のある大企業に勤めている方が自慢ですし、また恋人との出会いの場でも、大企業であれば企業名だけで目を引くことも多いです(それが良いかどうかはさておき)。
携わる仕事の大きさ
「携わる仕事の大きさ」は、大企業と中小企業で一長一短となるため、ご自身の仕事に求める価値観で評価が大きく変わる観点です。
『仕事の大きさ』とは定義が一義でなく、大きく以下の2つに分類できます。
- 仕事全体の規模 → 大企業に利あり
- 自身の役割・裁量の大きさ → 中小企業に利あり
仕事全体の規模
「仕事全体の規模」とは、動くお金の大きさや、プロジェクトに関わる人数の多さが一例です。
国民の誰もが知っているようなプロジェクトに携わりたい、というモチベーションをお持ちの方にとっては、ご自身がやりたいことは大企業でしかできない可能性が高いでしょう。
もちろん中小企業でも仕事全体の規模が大きくなることはありますが、可能性という点では圧倒的に大企業に理があるといえます。
自身の役割・裁量の大きさ
そのような方は、「仕事の大きさ=自身の役割・裁量の大きさ」に価値観を置くのではないでしょうか。
一方で、大企業で超巨大プロジェクトには携わっていたものの、自身が関わっていたのは、一般の方に触れることのない極々一部、ということは往々にしてあります。
プロジェクト規模は小さくとも、自身が裁量をもってプロジェクトリーダーを務めるやりがいの達成感も何にも代えられません。
中長期的なキャリア
「中長期的なキャリア」は、「ひとつの企業」で築くキャリアと、「転職を見据えた」キャリアの観点で考えることができます。
ひとつの企業でのキャリア
ひとつの企業でのキャリアを考えると、大企業の場合、規模ゆえに運要素が大きくなるというデメリットがあります。
実力だけどうにかなるものではなく、むしろタイミングなどの運の比重が非常に大きくなるため、『なぜ…』といった人事は当たり前のようにあるのが大企業のキャリアです。
転職を見据えたキャリア
転職を見据えると、大企業に利があると言えます。
同じスキルを持った者同士であれば、大企業出身者の方が評価されることが多いためです。
そのため、大企業からの転職であれば大企業、中小企業どちらへの転職もできますが、中小企業から大企業への転職は難易度が上がるということに注意する必要があります。
まとめ:答えはご自身の価値観による
「社会的な安定性」、「携わる仕事の大きさ」、「中長期的なキャリア」の観点から大企業を中小企業を比較しました。
結論、「社会的な安定性」は大企業に利があると言えますが、その他の観点は、ご自身の価値観次第といえます。
改めて、ご自身の価値観を考え直すことにより大企業or中小企業の答えを出してみてはいかがでしょうか?
また、同じく悩ましい切り口である『日系企業』と『外資企業』の比較については以下にまとめていますので、ぜひ合わせてお読みください。

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