「話すこと」に何らかの悩みを持たれていることは多いのではないでしょうか。
またひとことに「話すこと」といっても『ビジネストーク』と『プライベート』ではその目的も異なります。
本記事では、伝えたい想いを相手に残す『ビジネストーク』のポイントを紹介します!
「話し方」で悩む方は多い
本記事を読まれている皆さんは、「話し方」に何らかの悩みを持たれていることと思います。
多くの方が、自分は他人と比較して話すのが苦手と考えますが、実はほとんどの方が「話す」ということに対しての悩みを抱えているのです。
理由は、特に日本人は、学校などで「読み書き」を学ぶものの、「話す」ということを体系立てて学ぶ機会が無いためです。
逆にいうと、「話す」ことに対し意識するだけで、他の方よりも得意になれるということです。
ビジネストークで重要なポイントは『何が伝わるか』
いわゆる『プライベートトーク』と『ビジネストーク』では、目的が異なります。
『ビジネストーク』で最も重要なポイントは、トークの結果、「相手に何が伝わったか」です。
私は、一方的な会話の投げかけ合いを『会話のドッジボール』と呼んでいますが、あるべき姿は『会話のキャッチボール』、双方向のコミュニケーションです。
話し方のポイントはたくさんありますが、以下は、「トークの結果、相手に伝わる」ことを目的とするために有効なポイントをいくつか紹介します。
会話のキャッチボールで1ターンをコンパクトにする
上述のように、あるべき姿は『会話のキャッチボール』です。
プレゼンテーションのような一方的になりがちな場だからこそ、『会話のキャッチボール』を意識する必要があります。
ポイントは、節目節目で区切り、質問を投げかけることです。
議論が発散するため、途中の質疑応答を嫌がる方が多いですが、ビジネストークの目的は、結果相手を動かすことであり、自分が用意した資料を全て伝えきることではありません。
コンテクスト(文脈)のあるストーリーで伝える
みなさんも経験があると思いますが、コンテクスト(文脈)の無い事象は覚えづらいものの、マンガや映画などのストーリー物は時間がたっても覚えていますよね。
コミュニケーションの結果、相手の心に残るようにするためには、伝えたいことをストーリー化することがとても有効です。
さらに、このストーリーはより「個別具体的」であればあるほど効果的です。
実際に、下記の2パターンの募金が呼びかけられた場合、後者の方が多く募金を集めたようです。
- 「アフリカで生活難に苦しむ子どもたちのために」
- 「(顔写真付きで)南アフリカの6歳の少女ユリちゃんが教科書を買えるように」
「正確な数字」と「まるめた数字」を使い分ける
優れたビジネスパーソンは、ビジネストークの中での「数字」の使い方に長けています。
例えば、下記の2つのビジネストークではいずれも、Aさんは「正確な数字」を、Bさんは「まるめた数字(またはそれに準ずる概念)」を伝えています。
- Aさん「弊社は現在、51の事業を手掛けています」
- Bさん「弊社は現在、多くの事業を手掛けています」
このケースでは、Aさんが「正確な数字」を伝えていることで、イメージが具体化され、さらに言葉に対する信頼性が増すのではないでしょうか?
一方、下記のケースではいかがでしょうか。
- Aさん「弊社は○○製品において47.34%の市場シェアを占めています」
- Bさん「弊社は○○製品において約半分の市場シェアを占めています」
本ケースでは、Aさんが「正確な数字」を伝えたものの、聞き手の頭に残りにくいものとなります。
(頭の良い聞き手であれば47.34%という数値を聞いて「約半分か」と自動変換しますが、このケースで重要なのは詳細な数字よりも「約半分」というインパクトですので、Bさんのように最初から「まるめた数字」を伝えたほうがよいことになります。
「話すこと」を強化するためのオススメ書籍
これまで3つの「話し方のポイント」を紹介しましたが、身につけるべきポイントはまだまだあります。
まとめ
本記事では、伝えたい想いを相手に残す『ビジネストーク』のポイントを紹介しました。
これらのポイントは知ってるだけではなく、「自分自身が聞き手ならばどう伝えられるとよいか?」の視点を意識して実践してみることです。
ぜひビジネストークをもっと好きに、もっと得意になりましょう!
また、『プライベートトーク』に興味がある方は、合わせて下記の記事をおススメします。

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