話し方のコツ(ビジネス編)【目的は伝えたい想いを相手に残すこと】

スキル-話し方のコツ・ビジネストーク編キャリア&スキル

話すこと」に何らかの悩みを持たれていることは多いのではないでしょうか。

またひとことに「話すこと」といっても『ビジネストーク』と『プライベート』ではその目的も異なります。

本記事では、伝えたい想いを相手に残す『ビジネストーク』のポイントを紹介します!

スポンサーリンク

「話し方」で悩む方は多い

本記事を読まれている皆さんは、「話し方」に何らかの悩みを持たれていることと思います。

多くの方が、自分は他人と比較して話すのが苦手と考えますが、実はほとんどの方が「話す」ということに対しての悩みを抱えているのです。

例えば、日本のトップである政治家のスピーチを聴いていると、(当然ながら弁が立つ方も多い一方で)正直あまり話が上手ではないなと感じる方もいるのではないでしょうか。

理由は、特に日本人は、学校などで「読み書き」を学ぶものの、「話す」ということを体系立てて学ぶ機会が無いためです。

日本人が一般的に英語が苦手というのも、外国の方と比較して言語能力が劣っているわけではなく、「話す」ことに対する意識の低さが背景にあります。

逆にいうと、「話す」ことに対し意識するだけで、他の方よりも得意になれるということです。

スポンサーリンク

ビジネストークで重要なポイントは『何が伝わるか』

いわゆる『プライベートトーク』と『ビジネストーク』では、目的が異なります。

ビジネストーク』で最も重要なポイントは、トークの結果、「相手に何が伝わったか」です。

「自分は話すことが得意」と勘違いしている方に限って、長々と、流暢に話すことができているものの、その結果相手に何も伝わっていないことが多々あります。

私は、一方的な会話の投げかけ合いを『会話のドッジボール』と呼んでいますが、あるべき姿は『会話のキャッチボール』、双方向のコミュニケーションです。

これを実現するためには、センスよりも、ポイントをおさえた話し方となります。

話し方のポイントはたくさんありますが、以下は、「トークの結果、相手に伝わる」ことを目的とするために有効なポイントをいくつか紹介します。

会話のキャッチボールで1ターンをコンパクトにする

上述のように、あるべき姿は『会話のキャッチボール』です。

特にプレゼンテーションのような場では、プレゼンターが何十分も一方的に話した後、最後のQ&Aで受け手から「ちょっとわからなかったのでもう一度説明してもらえますか?」といわれてしまう光景が多々あります。
プレゼンテーションのような一方的になりがちな場だからこそ、『会話のキャッチボール』を意識する必要があります。

ポイントは、節目節目で区切り、質問を投げかけることです。

議論が発散するため、途中の質疑応答を嫌がる方が多いですが、ビジネストークの目的は、結果相手を動かすことであり、自分が用意した資料を全て伝えきることではありません。

コンテクスト(文脈)のあるストーリーで伝える

みなさんも経験があると思いますが、コンテクスト(文脈)の無い事象は覚えづらいものの、マンガや映画などのストーリー物は時間がたっても覚えていますよね。

コミュニケーションの結果、相手の心に残るようにするためには、伝えたいことをストーリー化することがとても有効です。

例えば、自社の製品をプレゼンする場合、プレゼンする製品を手にしたことによる受け手の「未来」をストーリー仕立てで語ることで、受け手はその「未来」を疑似体験することにより、製品そのものの品質や機能の訴求と比較しても圧倒的に受け手の心に残すことができます。

さらに、このストーリーはより「個別具体的」であればあるほど効果的です。

実際に、下記の2パターンの募金が呼びかけられた場合、後者の方が多く募金を集めたようです。

  • 「アフリカで生活難に苦しむ子どもたちのために」
  • 「(顔写真付きで)南アフリカの6歳の少女ユリちゃんが教科書を買えるように」

「正確な数字」と「まるめた数字」を使い分ける

優れたビジネスパーソンは、ビジネストークの中での「数字」の使い方に長けています。

具体的には、「正確な数字」と「まるめた数字」の使い分けです。

例えば、下記の2つのビジネストークではいずれも、Aさんは「正確な数字」を、Bさんは「まるめた数字(またはそれに準ずる概念)」を伝えています。

  • Aさん「弊社は現在、51の事業を手掛けています」
  • Bさん「弊社は現在、多くの事業を手掛けています」

このケースでは、Aさんが「正確な数字」を伝えていることで、イメージが具体化され、さらに言葉に対する信頼性が増すのではないでしょうか?

一方、下記のケースではいかがでしょうか。

  • Aさん「弊社は○○製品において47.34%の市場シェアを占めています」
  • Bさん「弊社は○○製品において約半分の市場シェアを占めています」

本ケースでは、Aさんが「正確な数字」を伝えたものの、聞き手の頭に残りにくいものとなります。

(頭の良い聞き手であれば47.34%という数値を聞いて「約半分か」と自動変換しますが、このケースで重要なのは詳細な数字よりも「約半分」というインパクトですので、Bさんのように最初から「まるめた数字」を伝えたほうがよいことになります。

スポンサーリンク

「話すこと」を強化するためのオススメ書籍

これまで3つの「話し方のポイント」を紹介しましたが、身につけるべきポイントはまだまだあります。

ビジネストークをもっと得意になりたいという方は、「世界最高の話し方」および「超トーク力」の2冊を読んで実践してみてください(もちろんプライベートトークにも使える内容です)。



スポンサーリンク

まとめ

本記事では、伝えたい想いを相手に残す『ビジネストーク』のポイントを紹介しました。

これらのポイントは知ってるだけではなく、「自分自身が聞き手ならばどう伝えられるとよいか?」の視点を意識して実践してみることです。

ぜひビジネストークをもっと好きに、もっと得意になりましょう!

 

また、『プライベートトーク』に興味がある方は、合わせて下記の記事をおススメします。

話し方のコツ(プライベート編)【目的は相手に好印象を与えること】
「話すこと」に何らかの悩みを持たれていることは多いのではないでしょうか。またひとことに「話すこと」といっても『ビジネストーク』と『プライベート』ではその目的も異なります。本記事では、相手に好印象を残す『プライベートトーク』のポイントを紹介します!

コメント