【DX:ビジネス】プロダクトイノベーション(商品としてのIT)

DX-プロダクトイノベーションデータサイエンス

DX(=Digital Transformation)は、ビジネスや技術、双方の幅広い観点から理解する必要があります。

本記事では、DXのTransformation(ビジネス)領域から、『プロダクトイノベーション』について紹介します。

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商品(商品としてのIT)

DX検定-ビジネス

DXでは、様々なイノベーションが実現しています。

今回は、『プロダクトイノベーション』について、おさえるべきトレンドを紹介します。

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プロダクトイノベーション

ロボット × プロダクト

デリバリーロボット

自動運転の実現などにより、物流の無人化が実現すると言われています。

特に「ラストワンマイル」と言われる、最寄りの配送拠点から顧客間の物流を行う『デリバリーロボット』の普及が進んでおり、既にホテルやレストランなどのサービス業で導入されています。

デリバリーロボットは、の物流のみならず、ドローンを使用することでの物流をも可能にします。

ドローンによるの物流の実現に向け、「ドローンの登録制度(機種・所有者、機体の安全基準、使用者の技能証明)」を整備しています。

ものづくりロボット

ものづくりのあり方を大きく変えるテクノロジーとして、デジタルデータから立体の造形物を直接作り出す『3Dプリンター』が注目されています。

3Dプリンターの普及により、データがあればだれでもものづくりができる「ものづくりの民主化」が実現、製造業のみならず、建築業や医療業界など幅広く応用が見込まれます。

AI × プロダクト

AIの研究分野は、機械学習・ディープラーニングはもちろんのこと、それを応用した「画像認識」、「自然言語処理・音声認識」など多岐にわたり、それぞれの技術を活用したプロダクトが実現しています。

機械学習・ディープラーニングソフトウェア

囲碁や将棋などのボードゲームにおいて、機械学習・ディープラーニングを搭載したソフトウェアが開発されています。

囲碁DeepZenGo
将棋Ponanza

これらのソフトはいずれもトッププロに勝利するレベルに達しています。

画像認識ソフトウェア

画像から物体を認識する「画像認識」技術は、様々なプロダクトに応用されています。

ヘッドアップディスプレイ・人の視野に直接情報を映し出す装置
・主に自動車運転に活用されている
賢い監視カメラ・映像を解析して特徴的な動きを検知する装置
・監視カメラ以外にもマーケティング等にも応用できる
スマートフォン画像診断・医療現場をモバイル×クラウドでリアルタイムに医療関係者間のコミュニケーションを実現

自然言語処理・音声認識ソフトウェア

人間の自然言語・発話を機械で処理する「自然言語処理・音声認識」技術は、様々なプロダクトに応用されています。

チャットボット・AIスピーカー・人間の発する自然言語に自動的に応答するシステム
・音声アシスト(会話型AIプラットフォーム)により実現
ili
(ウェアラブル音声翻訳デバイス)
・旅行利用に特化したウェアラブル翻訳機
・インターネット接続がなくても利用可能

IoT × プロダクト

ウェアラブルデバイス

ウェアラブルデバイス(ウェアラブルエレクトロニクス)は、人が装着するデバイスにIoTを活用したプロダクトです(例:スマートウォッチ)。

搭載されたセンサーを通じて人が意識することなく生体情報を取得、クラウド上で解析しフィードバックすること(ウェアラブルコンピューティング)により、生体活動を向上させる手助けをする目的で、ヘルスケア分野などで活用されています。

さらに、身体に埋め込むインプランタブル機器の実用化も進んでいます。

スマート治療室

スマート治療室は、手術室などの治療現場にIoTを活用したプロダクトです。

これまで、治療の現場で発生した状況を医師やスタッフが限られた時間・情報で判断し治療行為を行っていましたが、医療機器などをネットワークに接続し情報を収集・共有することで、患者の状況把握効率化や、手術の安全性向上が期待されます。

スマートメーター

スマートメーターは、電気使用量をカウントする電力メーターにIoTを活用したプロダクトです。

電気使用量をデジタル化・共有することで、使用料確認業務の自動化のみならず、電気料金メニューの多様化や、社会全体の電気使用量見える化による省エネへの寄与などが期待されます。

データサイエンス × プロダクト

Kaggle

Kaggle』は、世界中の機械学習・データサイエンスに携わる約40万人が集まるコミュニティで、下記のような機能を有します。

  • 企業・政府などの「組織」とデータ分析のプロである「エンジニア」を繋げるマッチング
  • 企業・政府などが課題を提示、最も精度の高い分析モデルを買い取るコンペ

2017年にGoogleが運営会社のKaggle社を買収しています。

開発 × プロダクト

GitHub

GitHub』は、世界中の人が個人や組織のコードをリポジトリに保存・公開できる、ソフトウェア開発のプラットフォームです。

2018年にMicrosoftが運営会社のGitHub社を買収しています。

ネットワーク × プロダクト

ローカル5G

ローカル5Gは、日本で2020年にスタートした『5G』(第5世代移動通信システム)を、免許制の企業のプライベートネットワークとして利用できる通信です。

5Gの特徴である「高速通信」・「低遅延」・「同時多接続」を活かし、企業が一定帯域の確保やセキュリティリスクを抑制しながら、IoTやスマートファクトリーに活用することができます。
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まとめ

本記事では、DXのTransformation(ビジネス)領域から、『プロダクトイノベーション』について紹介しました。

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