社会保険労務士に興味を持ち学習を始めようと考えている方は、学習を始める前にぜひ本記事をご一読ください。
社会保険労務士試験に向けた学習は長い道のりとなります。
そのため本試験においては「学習の初めの一歩」がとても重要となってきます。
焦って1,000ページにも及ぶテキストを1ページ目から読み始めないようにご注意ください。
いきなり試験用テキストから入るのは危険?!
と、気合を入れて購入した1,000ページ超のテキストを1ページ目から読み始めようとしていませんか?
社会保険労務士試験の学習においてはこの勉強法は危険です。そのデメリットを理解し、正しい勉強の仕方で始めていきましょう。
デメリット① 試験の全体像がつかめない

テキスト1ページ目から気合を入れて読み始めると間違いなく挫折します。
試験の全体像がつかめないまま走り始めるのは、裸一貫でいきなりジャングルに放り込まれたようなものです。
仮に表面上学習を続けられたとしても1,000ページ読み終わった後頭の中に残っておらずまた1ページ目から読み直さないといけない、ということになりかねません。
デメリット② 科目間での知識が混同する

社会保険労務士試験の特徴として、複数の科目=保険の法律を学ぶことになります。
そしてその特性上、「適用要件」や「支給条件」、「保険料率」など共通の項目が存在します。そのため、1ページ目から読み進めていくと、
と、間違いなく科目間での知識が混同してしまいます。
混乱しやすい=試験で問われやすい項目ですので最初の段階で誤って記憶すると後々リカバリーに困ることになりかねません。
全体像がつかめる基礎用テキストから始めましょう
いきなり試験用テキストから始めるのはNG、ではどうすべきか。
結論としては、全体像がつかめる基礎用テキストから始めることをオススメします。
個人的には「みんなが欲しかった!社労士合格へのはじめの一歩」がオススメです。ポイントは、ページ数が多くないため通しで読める、また図表やカラー多様のため記憶に残りやすいことです。
基礎用テキストから始めるメリットは何でしょうか?試験用テキストから始めるデメリットの裏返しにもなります。
メリット① 試験の全体像がつかめる
社会保険労務士試験においては、他難関資格試験と比較しても最初に試験の全体像をつかむメリットが大きいです。
社会保険労務士試験は各法律が試験科目になっていることから上図のように各科目の関連性が重要となります 。
例えば、『労働者災害補償保険法』と『健康保険法』はそれぞれ労働保険と社会保険、またテキスト順通りに勉強すると並びではないのですが、
- 労働者災害補償保険法:業務災害のケガ・病気・死亡等に対する保険給付
- 健康保険法:業務災害以外の事由によるケガ・病気・死亡等に対する保険給付
と、対となる保険となります。最初にこの2つの保険の関係性を把握しているだけでも、各科目を実際に学習する際に比較学習が行えるため効果的に学習を進めることができます。
メリット② 科目間共通で問われる箇所が把握できる
社会保険労務士試験では、前述の通り「適用要件」や「支給条件」、「保険料率」など共通の項目が存在します。また、イコール試験で問われやすい項目です。
例えば、また『労働者災害補償保険法』の傷病手当金と『健康保険法』の休業補償給付を例にとると、どちらもケガや病気で働けなくなった場合の所得保障ですが、支給条要件が以下のように異なります。
傷病手当金(健康保険) | 休業補償給付(労災保険) | |
待機期間 | 継続3日 | 通算3日 |
支給額 | 標準報酬日額の2/3 | 給付基礎日額の60/100 |
支給期間 | 1年6カ月 | 制限なし |
このような各科目で共通で問われる項目の対応をいわゆる『横断整理』と言いますが、社会保険労務士試験においてはこの横断整理がとても重要となります。
上記の例も、各科目独立で学習を進めていると後になって科目間の差分が思い出せませんが、最初にこの比較が重要であることを理解していると、最初の基礎学習、科目別の学習…と様々な角度で何度も覚える機会があるので理解が定着しやすいです。
横軸整理については、下記で詳細に説明しています。

メリット③ 早めに見切りをつけることができる
決してポジティブなメリットではないですが、基礎用テキストから学習を始めることにより早めに社会保険労務士からの撤退判断を行うこともできます。
まとめ
ご紹介したように、社会保険労務士試験は最初に全体像をつかむことが結果的に最短で合格に近づくことができるプロセスです。
ぜひ、基礎用テキストを活用し、社会保険労務士試験の学習に勢いをつけていきましょう!
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