コンサル現場で使えるリサーチ7つの情報源【「探す」と「作る」!】

コンサル現場で使えるリサーチソースキャリア&スキル

皆さんは、ビジネスにおいてリサーチが必要となった際、どのように行っていますか?

多くの方は、まず可能な限り多くの情報を収集し、一通り目を通した上で、その後アウトプットを思考し、纏めるのではないでしょうか。

しかしビジネス現場におけるリサーチでは、時間が限られており、またアウトプットにメッセージ性が求められるなど、上記の手法は通用しません。

今回は、ビジネス現場(特にコンサルティング現場)で使えるリサーチの情報源についてご紹介します。

前段の、リサーチにおけるプロセスから理解したい場合、下記記事を合わせてお読みください。

コンサル現場で使えるリサーチ手法(実行以上に定義・設計が重要!)
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リサーチにおける2つのアプローチ

リサーチは大別すると2つ、①情報を『探す』アプローチと、②情報を『作る』アプローチが存在します。

実際のリサーチでは目的や状況に応じてアプローチや情報源を組み合わせて行うことになるため、それぞれの特性を理解することが重要となります。

以下、2つのアプロ―チの特性と、それぞれに用いられる代表的な7つの情報源を紹介します。

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情報を『探す』ための3つの情報源

情報を『探す』アプローチは、Webやレポートのように、既に存在し、誰でも取得可能な情報(二次データ)にアクセスするアプローチです。

本アプローチでは、大量の情報源から、いかに効率的に必要な情報を取得し、考察により付加価値を与えられるかがポイントとなります。

情報を『探す』ための主な情報源は以下の3種類があります。

Webインターネット検索を用いた情報収集
文献書籍(基本書・専門書)や媒体(新聞・雑誌)による情報収集
統計・レポート公的(行政・研究機関)や民間(調査会社)の報告による情報収集

Web

Web検索は、今の時代リサーチに欠かせない手法で、リサーチの初期仮説のフェーズで基本的な知識を確認、クイックに概況を把握するシーンで活用されます。

本手法では、主たる検索エンジンであるGoogle検索におけるテクニックをおさえることがポイントとなります。

  • 論理演算子
    • 「Keyword1 Keyword2」で検索するとAND検索
    • 「Keyword1 or Keyword2」で検索するとOR検索
    • 「Keyword1 – Keyword2」で検索すると、Keyword1からKeyword2を除した検索
  • 論索オプション
    • 「filetype:○○ Keyword」で検索するとファイルタイプ○○のKeywordのみ検索
    • 「site:○○ Keyword」で検索すると○○サイト内のKeywordのみ検索

文献

文献検索は、書籍や新聞・経済誌を通して、リサーチ対象の体系的な情報など知見を得る手法で、特定のテーマに深い知見を得たい場合などに活用されます。

本手法では、下記のような記事検索ツールをおさえておくこともポイントとなります。

日経テレコン日経系新聞・雑誌
G-SEARCH日系以外の全国紙・業界紙の検索に有効

統計・レポート

統計・レポートは、行政・公共団体が公表しているデータや、民間調査会社がまとめたレポートを用いるリサーチ手法で、国・地域や企業単位の動向を知りたい場合などに活用されます。

本手法では、調査対象によって最適な情報源を把握しておくことがポイントとなります。

公的調査・統計

海外マクロデータ世界開発指標(WDI)
国内マクロデータe-stat

民間調査会社

市場調査Datamonitor、Euromonitorなど
IT系調査IDC、Gartnerなど
企業調査帝国データバンク、東京商工リサーチなど
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情報を『作る』ための4つの情報源

情報を『作る』アプローチは、アンケートやインタビューのように、現状存在せず、自ら作り出す必要がある情報(一次データ)にアクセスするアプローチです。

本アプローチでは、必要なデータをどう作るかというデザインがポイントとなります。

情報を『作る』ための主な情報源は以下の3種類があります。

アンケートアンケートによる情報収集
ソーシャルリスニング消費者のSNS発信による情報収集
フィールド調査現場の体験・観察による情報収集
インタビュー有識者への問いかけによる情報収集

アンケート

アンケートは、簡易的にかつ定量的に対象を調査できる手法で、講演会の満足度調査や消費者ニーズ把握など幅広いシーンで活用されます。

本アプロ―チでは、以下の点がポイントとなります。

  • 適切な手法を用いる(回答の信頼性を重視する場合「対面」、回答の数を信頼性を重視する場合「インターネット」)
  • 十分なサンプル数を用意する

ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングは、TwitterやFacebookなどのSNSを活用し、消費者の”リアルな声”を収集する手法で、発売後の新商品の消費者の反応を探るようなシーンで活用されます。

本アプロ―チでは、以下の点がポイントとなります。

  • ソーシャルリスニングツールを活用する(無料のSocial mentionなど)
  • 目的に合わせたメディアを選択する(リアルタイム性を求める場合Twitter、具体的な声を把握した場合ブログ、レビューサイトなど)

フィールド調査

フィールド調査は、「百聞は一見に如かず」の通り、自ら観察・体感することにより理論の肉付けを行う手法で、現場の実態調査などのシーンで活用されます。

本アプロ―チでは、フィールド(現場)を見ることで初めてわかる定性的な情報を、可能な限り定量化することがポイントです。

例えば、現場のある業務手順をフィールド調査する場合、明文化されている業務手順以外の、どこに時間がとられているか、どこがボトルネックになっているかなどの情報は実際に見ることによって気づくことがあるためです。

インタビュー

インタビューは、対面で話を聞くことによる情報収集により、定量データでは得られない定性的な見解・価値を捉える手法で、有識者インタビューや消費者インタビューなどがあります。

本アプロ―チでは、インタビュー対象の属性や思考に留意することです。

リサーチ対象と属性が異なるインタビュー対象ではないか(リサーチ内容によっては有意味となりますが)、インタビュー対象の所属(国・会社)などの理由で極端な思考はないかなどは事前に見極めるようにしましょう。
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まとめ

ビジネス現場(特にコンサルティング現場)で使えるリサーチの情報源についてご紹介しました。

記事内でご紹介したように、それぞれの情報源の特性を理解し、目的や状況に応じてアプローチや情報源を組み合わせて行うことを心掛けましょう。

リサーチスキルを上げるには実践が一番ですが、まずは手法を深く学びたいという方は、下記の『外資系コンサルのリサーチ技法』が大変オススメです。


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